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あいたたた…。ふぅ…はぁ…ゲフッ! |
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……。はぁ。 |
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なんじゃ?落ち込んでおるようじゃが。
ワシと同じ二日酔か?カカッ! |
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違います。あの、リックさんの事で…。 |
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はは〜ん。奴が浮気でもしたな? |
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え、分かりますか?
リックさんが女の子と歩いているのを、見ちゃったんです。 |
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モテモテボーイの2枚目と付き合っとるんだから、しょうがないだろう。 |
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気にしてちゃダメって事ですか? |
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そうじゃな。あの顔でモテん方が、おかしいじゃろう。
良いか、お前は性格のいい3枚目を見つけねばならん。 |
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第一希望は、顔のいい人♪なんですが、ダメでしょうか? |
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(懲りない奴じゃな)
お前は「テクテス秘伝・幸せ恋愛教室」を受けねばならんッ! |
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(役立つのかしら…) |
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恋の勢力争いも大変じゃが…
ダイアロス島でも、色々な思惑が入り乱れておる。 |
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あたしは、リックさんを取り戻せるんでしょうか?
すごい、ふあんです…。 |
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(だから、恋愛教室へ来いと言うに…)
この島には、3大勢力が存在しておる。
竜神を信仰する、「エルガディン」。
大陸からの侵略者、「ビスク」。
闇の力を過信する、「マブ」。じゃ。 |
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モラ族は入っていないんですか? |
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我らは、島の覇権を狙っている訳ではないからのぉ。
「勢力」というほどの国力は持っておらんじゃ。
では、エルガディンから説明していこう。 |
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モラ族を島の奥地へと追いやったエルガディン勢は、獣人の国サスールと
同じくらい繁栄しておった。
エルガディンでは、竜神を崇めておる。最も栄えた時期には、5大英雄と
呼ばれる竜騎士たちが華々しく活躍しておったそうじゃ。 |
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エルガディンの人たちって、今はドコで暮らしているんですか? |
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ネオク山と呼ばれる山岳地帯で、ひっそりと暮らしておる。
隣のネオク高原には、ギルドや商店などが栄えているキャンプがあるな。 |
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やっぱり、ビスクを恨んでいるんですか…? |
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うむ。国力を蓄えて、いつか島の覇権を握ろうと考えておる。
ビスクを完膚なきまでに叩きのめし、ノア・ストーンを取り返そうとしているのじゃ。
近いうちに戦争になるかもしれんな…。 |
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大陸のドラキア帝国から乗り込んできおった奴等は、あっという間に
ダイアロス島の覇権を手に入れた。 |
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今では、ダイアロス島の最大勢力になっていますよね? |
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うむ。今やビスクに逆らえるほどの国力を持った部族は、おらぬ。
そして、最大の武器はノア・ストーンじゃ。 |
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名前はよく聞くんですが、どういう石なんですか? |
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ノア・ストーンとは、古代モラ族の秘術によって生み出された巨大な魔法石じゃ。
部族の宝として大切にしておったモラ族から奪ったのが、エルガディンじゃ。
石のパワーを中心に栄華を極めたエルガディンは、力の源をビスクに奪われて
しまった…。 |
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あたしのリックさんも、奪い合わなくちゃいけないんでしょうか?
また、ふあんになりました…。 |
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(無視じゃ、スルーじゃ)
ビスクの女王イルミナには、ノア・ストーンを使って成し遂げたい野望がある
ようじゃな。
小さい頃からドラキア帝国の王女として育てられた彼女が、なぜ辺境の島へ
追いやられたのか。そこに、謎がありそうだ。 |
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じゃぁ、ノア・ストーンは女王イルミナが持っているのですか? |
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そうじゃ。古代モラ族の秘術を、彼女は知る由もない。
完全に制御しきれないため、四苦八苦しておる。 |
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ノア・ストーンの扱いって、すごく難しいんですね…。
恋の勝ち組になるのも大変ですよね…はぁ…。 |
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(だから恋愛教室へ来いと言うに…)
イプス渓谷へ行けば、イルミナ城の上空に浮かんでいるノアストーンを
見ることができるぞ。 |
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今まで説明した他に、ムトゥーム地下墓地を根城にしているマブ教徒。
世俗との関わりを断ち、厳格な宗教戒律に従って生きている獣人の国
サスールなどがある。 |
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マブ教徒って、黒装束の格好イィお兄さんたちですよね? |
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奴等は、単なる格好イイお兄さんではないぞ。
イーゴを中心として、世界の覇権を握ろうと考えておる邪教集団じゃ。 |
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優しくって格好いい人なら、オッケーです♪
どっちも譲れません。 |
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奴等は、ムトゥーム地下墓地を活動の拠点にしておる。
ゾンビや眠れぬ死者が彷徨う、冥府への入り口じゃ。
うかつに近寄らないほうがいいだろう。 |
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ステキな人と知り合えるチャンスかなぁ♪ |
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ワシの話を聞いておらんのかッ!
…お主、やっぱりワシの恋愛教室へ来い。
いっちゃんと一緒に、レクチャーを受けるんじゃ。 |
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せんせの恋愛テクニック、古そうだからヤです。 |
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ヘロゥ、子猫ちゃん。こんな所に居たのかい?
あちこち探したよ〜スネちゃって、可愛いなぁ。
ボクが、キミ以外の女の子に心を奪われる訳ないだろ? |
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…リックさん(はぁと)
疑ったりして、ごめんなさい。
あたし、いけない子でした。 |
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ノン、ノン、ノン。
謝らないでおくれ、ボクのちっちゃなお姫さま?
いけない子だけど、ボクにとってはスイートハニーさ。
じゃぁ、今日も一緒にお店へ行ってくれるね? |
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はい、もちろんです♪ |
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あんな古いテクに、ダマされとる…。
来週は、「テクテス秘伝・幸せ恋愛教室」へ強制的に招待せねばならんなッ!
カッカッカッカッ! |
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掲載日 : 2004.05.19 改訂 :
2004.11.10 |
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