Master of Epic
名探偵の自己紹介
やぁ、皆さん。ここでは「初めまして」とでも言っておこう。
僕はギンダニ。人は僕の事を名探偵ギンダニと呼ぶ。

様々な事件を解決してきた名探偵の僕が、今までの記録をここに記そう。
【EMERALD】「ギンダニ青年の事件簿」第十一話〜金の切れ目が縁の切れ目 解決編〜
〜ギンダニ青年の事件簿、これまでのあらすじ〜

朝を迎えると、ともに酒を飲み交わしたゴールドマン氏が倒れていた。
名探偵ギンダニ青年は事件を調査し、ついに真相へと手を伸ばした

ギンダニ青年「謎はすべて解けた! 犯人はこの島にいる!」
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僕は集まった野次馬の前でこう言った。
「謎はすべて解けた!」
…かっこいい。なんとも名探偵らしいセリフだ。

そう、名探偵である僕には全てがわかっていた。
ゴールドマン氏を殺したのがトバクスキーであると。
もちろん証拠もある。

ゴールドマン氏が殺された昨夜、この酒場に泊まったのは
僕とトバクスキー、そしてゴールドマン氏。
さらにアダムとブラボーとチャーリーとデルタと他二十人くらいいたんだ。
その中には、美容師さんも含まれていた。

だが!彼ら、そして彼女らは犯人ではなかった…。
なぜならほとんどのものが殺されていたからだ!
そんな中で残っているのは、僕とトバクスキー、美容師さんの3人だけだった。
ちなみに、従業員は店を閉めた後、家に帰ったらしいので、
レスターさんとイーダさんは殺害を免れたんだ。

昨日生き残った人の中に犯人がいる!僕はそう推理した。
誰かが酒場から外に逃げて行った可能性も、外から入ってきた可能性もない。
なぜなら僕が扉にもたれかかって寝ていたからだ!

推理の前に、やたら探偵らしい行動をする美容師さんに、
名探偵の僕よりも目立たないよう釘を刺した。
(名探偵の僕より名探偵ぶりを発揮されると困るんだ。)
次は、そう。凶器だ!(※決して狂気や狂喜ではない。)

被害者は全員撲殺されていた。
その痕跡から…素手で殺したものだと断定できた!
僕の筋力は(0.0/100.0)。
トバクスキーの筋力は(200.0/100.0)。
美容師さんの筋力は(26.8/80.0)。

トバクスキーの、細身の体にしてはありえない筋肉。
それこそが今回の事件の凶器だった!
しかし、トバクスキーは認めようとしない。
返り血を浴びていない白い服。僕はこの謎を解かなければならなかった。
酒場から出られない以上、染色で染め直すことはできない。
なにか、トリックがあるはずなんだ…。
!!そうだ!
トバクスキーの白い服は、ゴールドマン氏(女性)が昨日装備していた服だ!
トバクスキーは返り血で染まった服を脱ぎ捨て、ゴールドマン氏の着ていた服を奪ったのだ!
この際、トバクスキーの着ている服が男性専用の服とかゴールドマン氏の性別とか、
そんな細かいことは気にしない。
最後に、僕はトバクスキーが犯人である決定的な証拠を突きつけた!!
この、「ギンダニ青年の事件簿」〜金の切れ目が縁の切れ目〜
トバクスキーの名前は3番目に書かれていた!
そう、これは犯人役が書かれる場所だ!

僕がそういうと、トバクスキーはあっさりと犯行を認めた。
犯行の目的は金。借金の返済に充てるためだったようだ。
ちなみに僕のお小遣いは1日100,000Gold。
だが、その程度の金のために、殺人を犯す気持ちはまったくもってわからない。

トバクスキーはその場から逃げだしたが、マーレ伯爵別荘(マーレ伯爵談)に追い詰めた。
別荘はエタトゥールの滝からなる池(?)に突き出すように建てられていて、
ここから落ちれば命はない。
…嫌な予感がした。

「ガードに捕まるくらいなら…俺は人生という舞台から降ろさせてもらうぜ!!」と言う
トバクスキーを引き留めるため、僕は説得を続けた。
「トバクスキー、パンがなければケーキを食べればいいじゃないか!なんでそれをしなかった!」
この言葉がきっかけだったのかはわからないが、トバクスキーは僕の前から姿を消した。

く…また、また僕は救えなかった…。
十一話までにおきた二十個の事件全てで、犯人を救うことができなかった…。
畜生…!
金なんて掃いて捨てるほどあるがそんなもので命は救えない。
…僕はなんて無力なんだ。

こうして一つの事件が幕を閉じた。
お金…それは生きる上で大切なもの…。
だが、殺してまで奪っていいものではないはずだ。
僕は自らの財布を握りしめてそう思った。
【PEARL】「ギンダニ青年の事件簿」第十一話〜金の切れ目が縁の切れ目〜
〜ギンダニ青年の事件簿、これまでのあらすじ〜

ビスク東の酒場にたまたま遊びに来ていた名探偵ギンダニ青年。
朝を迎えると共に酒を飲み交わしたゴールドマン氏が倒れていた。
名探偵ギンダニ青年は事件を調査し、ついに真相へと手を伸ばした。

ギンダニ青年「謎はすべて解けた! 犯人はこの島にいる!」
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僕は駆け付けた助手たちと共に、推理をまとめようとしていたところ、
助手の一人が「じっちゃんの名にほにゃらら」とか言い出した。
僕のじっちゃんは、海戦士(なのにおぼれて死んだ)なので関係は無いだろう。
とかなんとか考えていると、急に犯人が思いついた!
さすがは名探偵。

大富豪のゴールドマン氏を殺したのは、トバクスキーだ。
なぜなら、昨夜この酒場に泊まった人間は、僕とトバクスキーだけだったからだ!
そして、名探偵であるこの僕が犯人であるわけがない、
よって、犯人は自動的にトバクスキーになる!

追い詰めたと思った僕だが、トバクスキーは言葉巧みに言い逃れをしようとした。
こんなときこそ、助手たちの出番だ。
さぁ、助手たちよトバクスキーに証拠を突きつけるんだ!

………。
そろいも揃って「えっ」とか「ムチャぶり」ってなんだ!
なんて役に立たない助手たちなんだ…。

トバクスキーはトバクスキーで、助手の一人とギャンブルに行っていたなどと言って、
アリバイを主張してきたが、名探偵である僕には
それがアリバイ工作であることがわかっていた。
ちなみに、僕は名探偵なのでアリバイを証明する必要はないんだ。
なんてったって名探偵だからな。

そんな中、トバクスキーが当時酒場には僕らの他にも
レスターイーダという従業員が居たと言っていたが、
残念ながらそんな人は最初から居なかったということになった。
きっとトバクスキーの嘘だろう。
なぜなら従業員は昨日から休みをとっていたからな。きちんと調べはついているんだ。

そして、決定的な証拠は、酒場に設置してあったノア・ストーン的なカメラだ。
事件当夜、このカメラに映っていたのは**(なぜか映像が編集されている)を
握りしめた僕とトバクスキー、ゴールドマン氏だけだ。
つまり、殺されたゴールドマン氏と名探偵である僕を除くと、
犯人はトバクスキーということになる。

僕に決定的な証拠を突きつけられたトバクスキーは、殺害の動機を語り始めた…
が、僕の嫌いな恋愛がらみの内容だったため割愛させてもらおう。

全てを語ったトバクスキーは、酒場の近くにあるマーレ伯爵別荘(マーレ伯爵談)から
飛び込み自殺を図ろうとしていた。
僕は必死に命を救おうと説得を試みたが、トバクスキーの意思は固く
その体はエタトゥールの滝へと消えていった。

僕は無力だった。また、犯人を救うことができなかった。
6つの事件に巻き込まれ…8人の犯人が死んでしまった…!
死んだって…何も解決しないのに…!

こうして、また一つの事件が終わった。
お金と愛…それは人の欲。
裏切られた愛のために人を殺したトバクスキーを
いったい誰が責めることができるのだろうか…。

僕の心にまた苦い思い出が一つ刻まれた。