■Scene.04. 闇を討て!■
【 ラル・ファクの奇跡 】
3日目の晩に捧げられた祈りは、各地の【マブズ・スピリット】に更なる力を与え、街中にまでその力を及ぼし始めた。
昼夜を問わず、繰り返しを襲撃を行う、マブの手先たち――。
安息の時は、遠のいていくばかりだった。
一方、ラル・ファク神への祈りの儀式を行っていたミスト達は、ようやく、異変の原因を掴みかけていた。
しかし、地上を覆う闇の気配にさえぎられ、聖なる祈りは天に届かない。
ラスレオ大聖堂、ミーリム海岸、レクスール・ヒルズ。
そこに召喚される手先を倒し、闇の気配を薄めるしか、方法はない。
昼夜を通して続けられた手先との激闘の末、祈りはついに、天へと達する。
ラル・ファク神の神託により、この異変はマブ教徒が引き起こしたものだという事を知るミスト達。
聖なる祈りは、マブに対抗する光へと姿を変え、ミーリム海岸の【マブズ・スピリット】を包み込んだ。
打ち消しあうようにぶつかり合う、闇と光。
…やがて、強固と思われた闇の守りは霧散し、脆い本体が露呈した。
マブの手先が[ミーリム海岸]と、[ラスレオ大聖堂]前で暴れまわる中、スピリットを破壊するための、決死の戦いが続く。
――そして、ついに。
ミーリム海岸の【マブズ・スピリット】は砕け散り、マブの手先もろとも、消滅したのだった。
ミーリム海岸に、暖かい陽光が降り注ぐ。
疲れを忘れ、冒険者たちは歓声をあげた。
竜神の神託により、ミーりム海岸の【マブズ・スピリット】が壊れたことを知ったキングオラージュは、
手先の討伐と、儀式の強化をネオクの民に命じる。
また、アルビーズの森でも、両者の祈りを高めるため、一丸となってマブの手先を無に帰していくのであった。
【 闇からの逃亡 】
(コワイ…コワイ…!
あれは誰だったんだろう?)
祭の最中見かけた、見知らぬ人物…。
彼の笑みが、頭から離れない。
彼を見たときの恐怖が、心から離れない。
それが誰なのかはわからないまま、恐れる気持ちばかりが膨らんでゆく。
(どうしよう…ここにいたら、またあの人に会うかもしれない)
ユンは、アンデッドたちを恐れる気持ちを押さえつけ、再びムトゥームを飛び出したのだった。
どこからともなく現れたマブの手先に追われ、ユンは各地を逃げ回る。
その間、頭に断片的に浮かんでは消えてゆく、記憶のカケラたち…。
ユンは無くした記憶を取り戻しかけ、錯乱状態に陥っていった。
(ムトゥーム地下墓地に似ている場所…、深くて、暗くて先が見えない…)
(あれは、ドコだろう…?そうだ、オレ…僕、逃げてきたんだ…嫌だから)
(血を見るのが、こわい、んだ…だから逃げてきたんだ…、ずっと遠い所から…)
(誰も、助けてくれない。僕は、闇の中で一人ぼっち…。このまま死んだ方がマシだ!
って。そう思ってたんだ…)
ユンが、デスナイトやスカルパスに追われているらしい…。
その事実を耳にしたオリアクスは、ユンを見かけたら戻るように言ってくれ、とマブ教の同志に言い渡した。
(何か悩んでいたようだが…話を聞いてやればよかったか)
そんな思いが、彼の心中に浮かんだが、【マブズ・スピリット】が破壊された今、ユンに構っている余裕はない。
【 開かれた扉 】
その翌日――。
ミーリム海岸に続き、各地の【マブズ・スピリット】を覆っていた、闇の気配が霧散した。
各地の精鋭たちは、マブの手先と死闘を繰り広げながら、全力で【マブズ・スピリット】を破壊しにかかる。
3地点に残されていた闇の結晶は、次々に砕けてゆく…。
やがて、ダイアロス中を恐怖に陥れたマブの手先は、【マブズ・スピリット】と共に、跡形もなく姿を消した。
「祭は…失敗だ」
オリアクスは、唇を強く噛んだ。ビスクも、ネオクも、アルビーズも…壊滅的な打撃は受けていない。
――しかし。
地を揺るがすようなイーゴの声が、【祭の成功】を告げたのだ。
「闇の力は存分に高まり、【混沌の扉】が開かれた!【使者どもが、小僧を連れ戻しにやってくるぞ】!」
オリアクスは、何のことだかわからずに、首を捻る。
(連れ戻す小僧とは、どいつのことだ……?)
一瞬ユンの顔が頭をよぎったが、「まさか…な」オリアクスはその考えを打ち消した。
■この時進行していたイベント内容■
【 闇を討て! 】
マブ神祭は、とどこおりなく終了しました。
三日間の礼拝の効果が、[ミーリム海岸]、[ネオク高原]、[アルビーズの森]、[レクスール・ヒルズ]のシンボルに流れ込み、強い闇の輝きを放っています。
マブの手先はついに町の中にまで姿を現し、昼夜を問わず、生者を死へといざない始めました。
一方、ラル・ファク神への祈りを捧げるミストは、この異変の原因をつかみかけていました。
マブの手先を滅した分だけ、闇の力は薄まり、祈りは天に届きやすくなります。
ルーチェの呼びかけに、冒険者達は武器を掲げ、光を取り戻すことを誓い合うのでした。
また、ムトゥーム地下墓地では、何者かに怯えていた「ユン」が、姿を消しました。
オリアクスは彼を気にかけつつも、祭の成果を見定めるため、ギルドを離れることができません。
――ダイアロス全土を覆う闇の気配……。
マブ教徒たちの邪悪な笑みを、消しさることはできるでしょうか?
【 ラル・ファクの奇跡 】
3日目の晩に捧げられた祈りは、各地の【マブズ・スピリット】に更なる力を与え、街中にまでその力を及ぼし始めた。
昼夜を問わず、繰り返しを襲撃を行う、マブの手先たち――。
安息の時は、遠のいていくばかりだった。
一方、ラル・ファク神への祈りの儀式を行っていたミスト達は、ようやく、異変の原因を掴みかけていた。
しかし、地上を覆う闇の気配にさえぎられ、聖なる祈りは天に届かない。
ラスレオ大聖堂、ミーリム海岸、レクスール・ヒルズ。
そこに召喚される手先を倒し、闇の気配を薄めるしか、方法はない。
昼夜を通して続けられた手先との激闘の末、祈りはついに、天へと達する。
ラル・ファク神の神託により、この異変はマブ教徒が引き起こしたものだという事を知るミスト達。
聖なる祈りは、マブに対抗する光へと姿を変え、ミーリム海岸の【マブズ・スピリット】を包み込んだ。
打ち消しあうようにぶつかり合う、闇と光。
…やがて、強固と思われた闇の守りは霧散し、脆い本体が露呈した。
マブの手先が[ミーリム海岸]と、[ラスレオ大聖堂]前で暴れまわる中、スピリットを破壊するための、決死の戦いが続く。
――そして、ついに。
ミーリム海岸の【マブズ・スピリット】は砕け散り、マブの手先もろとも、消滅したのだった。
ミーリム海岸に、暖かい陽光が降り注ぐ。
疲れを忘れ、冒険者たちは歓声をあげた。
竜神の神託により、ミーりム海岸の【マブズ・スピリット】が壊れたことを知ったキングオラージュは、
手先の討伐と、儀式の強化をネオクの民に命じる。
また、アルビーズの森でも、両者の祈りを高めるため、一丸となってマブの手先を無に帰していくのであった。
【 闇からの逃亡 】
(コワイ…コワイ…!
あれは誰だったんだろう?)
祭の最中見かけた、見知らぬ人物…。
彼の笑みが、頭から離れない。
彼を見たときの恐怖が、心から離れない。
それが誰なのかはわからないまま、恐れる気持ちばかりが膨らんでゆく。
(どうしよう…ここにいたら、またあの人に会うかもしれない)
ユンは、アンデッドたちを恐れる気持ちを押さえつけ、再びムトゥームを飛び出したのだった。
どこからともなく現れたマブの手先に追われ、ユンは各地を逃げ回る。
その間、頭に断片的に浮かんでは消えてゆく、記憶のカケラたち…。
ユンは無くした記憶を取り戻しかけ、錯乱状態に陥っていった。
(ムトゥーム地下墓地に似ている場所…、深くて、暗くて先が見えない…)
(あれは、ドコだろう…?そうだ、オレ…僕、逃げてきたんだ…嫌だから)
(血を見るのが、こわい、んだ…だから逃げてきたんだ…、ずっと遠い所から…)
(誰も、助けてくれない。僕は、闇の中で一人ぼっち…。このまま死んだ方がマシだ!
って。そう思ってたんだ…)
ユンが、デスナイトやスカルパスに追われているらしい…。
その事実を耳にしたオリアクスは、ユンを見かけたら戻るように言ってくれ、とマブ教の同志に言い渡した。
(何か悩んでいたようだが…話を聞いてやればよかったか)
そんな思いが、彼の心中に浮かんだが、【マブズ・スピリット】が破壊された今、ユンに構っている余裕はない。
【 開かれた扉 】
その翌日――。
ミーリム海岸に続き、各地の【マブズ・スピリット】を覆っていた、闇の気配が霧散した。
各地の精鋭たちは、マブの手先と死闘を繰り広げながら、全力で【マブズ・スピリット】を破壊しにかかる。
3地点に残されていた闇の結晶は、次々に砕けてゆく…。
やがて、ダイアロス中を恐怖に陥れたマブの手先は、【マブズ・スピリット】と共に、跡形もなく姿を消した。
「祭は…失敗だ」
オリアクスは、唇を強く噛んだ。ビスクも、ネオクも、アルビーズも…壊滅的な打撃は受けていない。
――しかし。
地を揺るがすようなイーゴの声が、【祭の成功】を告げたのだ。
「闇の力は存分に高まり、【混沌の扉】が開かれた!【使者どもが、小僧を連れ戻しにやってくるぞ】!」
オリアクスは、何のことだかわからずに、首を捻る。
(連れ戻す小僧とは、どいつのことだ……?)
一瞬ユンの顔が頭をよぎったが、「まさか…な」オリアクスはその考えを打ち消した。
■この時進行していたイベント内容■
【 闇を討て! 】
マブ神祭は、とどこおりなく終了しました。
三日間の礼拝の効果が、[ミーリム海岸]、[ネオク高原]、[アルビーズの森]、[レクスール・ヒルズ]のシンボルに流れ込み、強い闇の輝きを放っています。
マブの手先はついに町の中にまで姿を現し、昼夜を問わず、生者を死へといざない始めました。
一方、ラル・ファク神への祈りを捧げるミストは、この異変の原因をつかみかけていました。
マブの手先を滅した分だけ、闇の力は薄まり、祈りは天に届きやすくなります。
ルーチェの呼びかけに、冒険者達は武器を掲げ、光を取り戻すことを誓い合うのでした。
また、ムトゥーム地下墓地では、何者かに怯えていた「ユン」が、姿を消しました。
オリアクスは彼を気にかけつつも、祭の成果を見定めるため、ギルドを離れることができません。
――ダイアロス全土を覆う闇の気配……。
マブ教徒たちの邪悪な笑みを、消しさることはできるでしょうか?